自家製ヨーグルトを継ぎ足し続けると危険?リスクを最小限に抑える安全な作り方

健康のために毎日ヨーグルトを食べたいけれど、1ヶ月分に換算すると結構な価格になりますよね。

私は数年前に友人からカスピ海ヨーグルトの種を分けてもらい、自宅で作っていました。

ある時から固まるスピードが遅くなり、今までとは違う味になったような気がして廃棄してしまいました。

それでも、毎日買うことを考えたら何とか自宅で作りたいと思い、安全に作り続けるにはどうしたらいいのか?と調べてみました!

現在はヨーグルトメーカーを使い、リスクを最小限に抑えて作り続けています。

自家製ヨーグルトは雑菌の宝庫になる危険性がある!

自家製ヨーグルトは、健康的で経済的な選択として一時期大ブームになりましたね。

私も友人から分けてもらった株から始めたわ♬

1リットルの牛乳に大さじ1杯か2杯を入れてかき混ぜるだけで、ヨーグルトができちゃったんですからびっくりしましたよ!

ただ、私のように途中から味や状態に変化があった時は、ヨーグルトが健康上のリスクを引き起こすリスクがあるので注意が必要なんです。

自家製ヨーグルトの潜在的な危険性とは?

1:微生物による汚染
ヨーグルトは乳酸菌によって発酵するため、混入してしまった微生物によって有害な細菌やカビも一緒に繁殖してしまいます。

牛乳は開封した使用途中のものを避け、新しく開封したものを使い、ヨーグルト菌を入れる用具は煮沸殺菌が絶対必要です!

2:温度管理の欠如によるリスク
ヨーグルトは適切な温度がなければ、乳酸菌がうまく発酵しない可能性があります。不適切な温度での発酵は細菌やカビの変異的なな増殖にもつながります。

ヨーグルトの発酵適正温度は、40℃前後の状態で4〜8時間が目安です。

3:栄養バランスの偏り
市販のヨーグルトには製品の安定や風味などを向上させる成分が入っています。自家製では市販の製品と全く同じ栄養素のヨーグルトはできません。

基となる株の持っている菌は引き継がれますが、その菌の吸収を高めたり安定して体内で活動するための成分は製品ごとに足されています。

整腸の手助けやカルシウムを補ったりすることはできますので、全く同じ効果ではないけれど・・・という認識で摂取した方が良いと思います。

自家製ヨーグルトの安全な作り方!リスクを最小限にしよう!

自家製ヨーグルトは、手軽で楽しく作る喜びを味わうことができます。

しかし、適切な衛生管理や手順を怠ると、ヨーグルト作りは健康リスクを引き起こす可能性があります。

1:材料の準備
新鮮で未開封の牛乳とヨーグルト菌を用意します。(牛乳は生乳100%:ヨーグルト菌は初めは購入してください)
2:容器や器具の準備
ヨーグルト作りに使う全ての容器や器具は十分に洗浄・殺菌してください。
3:いよいよ自家製ヨーグルトの作成
①牛乳を加熱して殺菌し、細菌や有害な微生物を除去します。
牛乳を沸騰させてから冷ますという手順をよく聞きますが、この方法だとヨーグルトの質に影響を与えることがあります。
代わりに、65〜85°Cで牛乳を加熱し、5〜10分間温めてください。
②牛乳が冷めたらヨーグルト菌を加えます。
③牛乳とヨーグルト菌をよく混ぜてから洗浄・殺菌した容器に移し、密閉してから保温のためにタオルなどで覆ってください。
通常、6〜12時間で発酵します。(発酵時間が長過ぎると酸味が強くなるので見極めが大切です。)
4:ヨーグルトの完成
冷蔵庫で冷やして完成です!(自家製ヨーグルトは市販のものより保存期間が短いため、早めに消費してください。)

これらの手順の衛生管理や材料の品質に十分注意し、適切な手順を追うことで、おいしいヨーグルトを安全に楽しむことができます。

自家製ならヨーグルトメーカーの方が断然安心!

ヨーグルトメーカーは、自宅でヨーグルトを製造するための便利なツールとして広く利用されています。

ヨーグルトメーカーは、一貫して安全かつ効果的に製造するために設計されています。

ヨーグルトメーカーは自家製の最強ツール!

1:温度管理
ヨーグルトメーカーは発酵中の温度を一定に保つように設計されています。自動的に温度を調整し、乳酸菌が最適な環境で発酵し微生物の成長を抑制することができます。
2:衛生管理
ヨーグルトメーカーは洗浄が簡単にできるように設計されているので、微生物の汚染リスクも低減します。
3:プログラム管理
ヨーグルトメーカーは正確な発酵時間と温度が設定できるため、安全で簡単にヨーグルトを作ることができます。

ヨーグルトメーカーって、こんなに簡単で安全なものが作れるのね!

自家製ヨーグルトでの継ぎ足しは注意が必要!

自家製ヨーグルトを作るには残ったヨーグルトを種として、継ぎ足しながら作り続けることが一般的ですよね?

でも、そこには注意するポイントがあるんです!


1:追加で作る新しいヨーグルトの準備
前述に紹介した作り方で新しいヨーグルトを作る
2:古いヨーグルトと新しいヨーグルトの比率
ヨーグルトを継ぎ足しで作る場合、新しいヨーグルトに対して、古いヨーグルト1/4〜1/2程度が必要です、
3:冷蔵庫での保存
古いヨーグルトを混ぜた後はすぐに冷蔵庫で保管してください。

自家製ヨーグルトを継ぎ足しで作る場合、適切な菌の活性、清潔な容器、適切な比率、管理された発酵時間、そして冷蔵庫での保存は、安全で健康的な自家製ヨーグルトを作る際に必ず守ってほしい注意点です。

ヨーグルトの乳酸菌の効果と食中毒のリスク

ヨーグルトは乳酸菌によって発酵される乳製品です。乳酸菌はヨーグルトの特徴的な風味や健康効果が人気のポイントですよね。

ヨーグルトで繁殖した菌は、主にラクトバシラス属やステレプトコッカス属などの菌がありますが、総称して乳酸菌と呼ばれています。

この乳酸菌はヨーグルトの製造過程で添加された菌株や、元々牛乳中に存在していた自然な菌株が発酵の過程で、糖質を乳酸に変えていくくことで、ヨーグルトの酸味とクリーミーな舌触りを生み出しています。

ヨーグルトで繁殖した乳酸菌は、腸内のバランスを整え消化を助ける働きがあり、また免疫システムを強化する効果があるとされています。

最近では腸が全ての健康の要であると言われています。

美味しくて体にいいヨーグルトは毎日欠かせないのよね♬

ただし、ヨーグルトで繁殖した菌が全て健康に有益であるわけではないんです。

個々の体質や状況によって異なるため、特定の菌株が全ての人にとって有益であるとは限らないので、ご自身にあったヨーグルト探しも必要ですね。

さらには自家製ヨーグルトなどの場合、菌の繁殖過程や衛生管理が不適切だと、有害な菌やカビが繁殖する可能性もあります。

気づかずに食中毒をおこす原因にもなってしまうので、品質管理に十分な注意を払うことが絶対に重要なんです。

ヨーグルトを食べると下痢になってしまうのは何故?

ヨーグルトや牛乳により、下痢や腹痛の症状があらわれる原因の一つに、乳糖不耐症というものがあります。

乳糖不耐症とは、ヨーグルトや牛乳に含まれる乳糖を分解するための消化酵素(ラクターゼ)が不足することにより、乳糖が分解されず大腸にすすむことによって起こるもので、下痢や腹痛、腹部膨満などの症状があらわれます。

下痢が起こる原因

大腸には、胃で消化された食べ物に含まれた水分を吸収する働きがあります。

そしてヨーグルトや牛乳に含まれている乳糖には、水を呼び込む性質があると考えられています。

個々の体質や体調にもよりますが、乳糖が小腸で分解されずに大腸にすすんでしまうと、胃で消化された食べ物に含まれた水分が大腸にうまく吸収されず、水分量の多い便・・・つまりは下痢になってしまうと考えられています。

また、乳糖が小腸で分解されず大腸にすすむと、腸内で分解され水素やメタンなどさまざまなガスがつくられます。

それらのガスが大量に発生することにより、腹痛や腹部膨満の症状があらわれると考えられています。

下痢や腹痛、腹部膨満などの症状を「乳糖不耐症」と呼びます。

ヨーグルトは牛乳に比べて乳糖不耐症が起こりにくい

牛乳に比べて、ヨーグルトは乳糖不耐症が起こりにくいという特徴があります。

ヨーグルトの場合、発酵により乳糖の一部が分解されていたり、ヨーグルトに含まれる乳酸桿菌が産生する消化酵素(ラクターゼ)が、乳糖の分解を助けてくれたりするためです。

そのため、牛乳で下痢や腹痛、腹部膨満などの症状があらわれてしまう方でも、ヨーグルトでは下痢や腹痛、腹部膨満などの症状があらわれないことがあります。

まとめ

  • 自家製ヨーグルトは温度などを管理すればリスクを最小限に抑えられる
  • 自家製ヨーグルトを作るときはヨーグルトメーカーを使うと簡単に安全に出来上がる
  • 自家製ヨーグルトは消費期間が市販より短いので早めに食べ終わるようにする
  • ヨーグルトで下痢や腹痛が起こる場合は細菌やカビを確認する

我が家では毎朝、ヨーグルトが欠かせないので経済的にも自宅で作るヨーグルトは今後も続けていきます。

ヨーグルトメーカーが本当に便利なのでこれからもヨーグルトメーカーを使っていこうと思います。